なぜアッシュに染めてもアッシュにならないの?

美容室でアッシュやグレー系の赤みのない色味に染めたくてオーダーをしたけど、仕上がりはイメージや写真の色味と違ったって経験された事ある方も結構多いはず。

しっかり説明してから染めてくれる美容師さんもいますが、そのままオーダーを聞いて進んでしまう美容師さんもいます。

今回はアッシュなどの寒色系のカラーの色味がなぜ出なくて、どうするのがいいのかを説明していきたいと思います。

 

 

髪の色はメラニン色素の色味

髪の色はパッと見黒に見えるのですが、実は

黒色~褐色の「ユーメラニン」

赤~黄色の「フェオメラニン」

の2種類のメラニン色素のバランスで髪の色は決まっているのです。

黒髪に「ユーメラニン」が多いのはもちろんですが、「フェオメラニン」も含まれています。

この「フェオメラニン」は多いと赤色を呈し、少ないと黄色を呈します

この元々持っている髪の色味のことを「アンダーカラー」といいます。

 

実はこのアンダーカラーによって、カラーの色味は大きく左右されるのです。

 

日本人の髪は赤みが出やすい

日本人の黒髪は一般的に赤の色素が一番多く、次に黄色、最も少ないのが青色の色素とされています。

赤を10とするなら黄色が8、青が5と言うのがおおよその割合ですが個人差が有り、人によっては黄色の色素が多めでこれがいわゆる「黄色っぽくなりやすい」タイプ。
赤色の色素が多めなら「赤(オレンジ)っぽくなりやすい」タイプの髪になり日本人の約8割ほどはこのどちらかに該当すると言われてます。

 

なので地毛にアッシュを入れても

赤+青

黄色+青

という色味になってしまうのです。

もともと地毛に赤みがある方はなかなかアッシュ系が出ない原因はここにあります。

 

ちなみに欧米の方や北欧の方は赤みがあまりなく、アッシュやブロンド系の色味が綺麗に出やすいのです。

 

ブリーチ以外に方法はある?

だいたい寒色系の色味を入れるオーダーをすると、

「ブリーチが必要」

と言われると思います。

確かに寒色系を綺麗に出し、理想の色味に近づけるなら

ブリーチが一番

 

ただブリーチは痛みが気になる方や、仕事の規定などで出来る方はあまりいないと思います。

そんな方にオススメな方法が2つあります。

 

・補色を入れて赤みを消す

・明るいカラー剤を使いメラニン色素を分解する

 

上の文章でお伝えしたように寒色系を綺麗に出す上で邪魔をしてくるのは、『メラニン色素の赤み』

ベースのカラーに赤みを消す補色を足し打ち消すようにしたり、8レベルにするときも8レベルのカラー剤を使うのではなく6レベルと10レベルのカラー剤を使うようにしてメラニン色素を削った8レベルにするなどをして『メラニン色素の赤み』を抑えると寒色系の色味も出やすくなりますよ☆

 

この方法を使って毎回色をかぶせていくと、色が重なって寒色系を楽しめるようになります!

 

まとめ

・髪の色はメラニンの色

・日本人は赤みが出やすい

・メラニンの赤みを消せばアッシュも綺麗に出せる

 

 

アッシュなどの寒色系は人気ですが、なかなか出すのが難しい色です。

以上の内容を理解した上で美容師さんと相談していくのがいいと思います☆